いつも来るたびにとても感謝してくれる患者さんがいます。
症状は5年前脊柱管狭窄症で手術をしたが足のしびれが取れずに2,3分も歩けない。
何かを持たないと立ち座りにも苦労する状態だった。
初回で立ち座りの不自由が無くなり、2回目以降は10分以上歩けるようになり、ほとんどしびれも無くなりました。
私としては「狭窄症ではよくあるパターンで回復も順調だな~」っという普通の感想を持っていたんですが、「それにしてもえらい丁寧に感謝してくれる患者さんだな~」という印象を持っていました。
今日施術の最中にその患者さんが
「私はこの痺れが辛くて何度も死のうかと思ったんです。痺れがとれて本当に嬉しいです」と語られました。
この言葉にはちょっとハッとさせられました。
患者さんにはそれほどの苦しみなのに、たくさんの患者さんを診るうちにそんな症状にも慣れて、普通の事のように感じるようになった自分。
そんな症状が劇的に良くなったのに、良くなって当たり前のように感じるようになった自分。
きっと開業当時ならもっと患者さんと一緒に一喜一憂したのだろう。
患者さんの症状を常に客観的に見れるようになった反面、薄れたそんな感覚。
一面的にどちらが良い悪いではないのだけれど、治療家として両方ともバランスよく持ち続けたい感覚だと再認識しました。
こういう患者さんとの会話の中での気づきが、日々私を成長させてくれます。
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