2008年6月7日土曜日

痛み止めの薬

慢性の症状を持つ患者さんと話をしていると痛み止めの薬を常用している事が多々あります。

みなさん漠然と痛み止めの薬はあまりよくないと認識していますが
楽になるから使ってしまいます。

もう一度よく考えてほしいのですが、痛み止めの薬は根本的に治るための薬でしょうか?

痛み止めはあくまで痛みを和らげるための薬です。
大げさに言えば痛みを感じなくするための薬です。

それは飲み薬でも注射でも湿布薬でも同じ事です。


私は痛み止めの薬を患者さんに薦めません。

その理由は

痛みが分からないと少々体に無理をかけても分かりません。
本来なら痛いから体をかばうはずなのに、それをしなくなってしまいます。
自分で気づかないうちに無理をかけて症状を悪化させてしまうのです。

胃にも大きな負担をかけます。(そのために胃薬を同時に処方されてるはずです)
更に痛み止めを常用していると体がその成分に慣れてしまって効きが悪くなります。

寝れないくらいの酷い痛みの場合は痛みが痛みを呼ぶ悪循環になりますから薬で悪循環を断ち切るのも一つの手ですがこれは稀なケースです。

痛み止めに限らず薬を飲むのも飲まないのも患者さん自身の選択です。
現在薬を常用している方は、その薬が本当に治るための薬かどうか考えてみてください。

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